即戦力IT人材のための教育カリキュラムについて
NiXの即戦力IT人材のための教育カリキュラムは、NiX Educationsが独自に開発したものです。
このカリキュラムは、「即戦力」となる高度な日本語人材を育成することを目的とし、情報通信学科の学生を主なターゲットとしています。大学のカリキュラムに組み込まれる形で提供され、学生は大学卒業時にはN2レベル相当の日本語能力を目指します。
しかし、何よりも重視されているのは、生きた現場で使用される日本語の習得です。この目的を達成するため、カリキュラムには日本企業でのインターンシップや実践的なOJT研修など、実務経験を積む機会が含まれています。
カリキュラムの概要
大学1年生から4年生までの間に、必要なIT科目と日本語教育を施します。
主なIT科目は以下の通りです。幅広い範囲について大学が教育を実施します。また日本語教育の部分(オレンジ背景)については、NiX社の講師が教育を実施します。
カリキュラムの特長
自社のLMS(学習管理システム)を活用したBlended Learning(ブレンデッドラーニング、または反転授業)を中心に据え、授業中にはActive Learning(アクティブラーニング、具体的にはPBL(プロジェクトベースドラーニング)、TBLT(タスクベースドラーニング)、CLIL(内容言語統合学習)、ケーススタディを初級段階から取り入れています。
以下のプロセスに沿って学習を進めることで、習得度を高めます。
- 授業前
オンライン学習(LMSを利用したビデオ等での事前学習、理解度確認テスト) - 授業中
アクティブラーニング(ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーション等) - 授業後
オンライン学習(LMSを利用した宿題やプロジェクトワーク)
6つの科目と教育アプローチ
NiX日本語教育カリキュラムは、6つの科目に分けられます。基礎学習ではTBLT(Task-Based Language Teaching)を、専門学習ではCLIL(Content and Language Integrated Learning)を、コミュニケーションスキル向上ではケーススタディを主要な教授法として採用しています。このカリキュラムは、アクティブラーニングとブレンデッドラーニングを全体的な設計の核としています。
自社のLMS(Learning Management System)を活用したブレンデッドラーニング(反転授業)を中心に据え、授業ではアクティブラーニング(PBL:Project-Based Learning、TBLT、CLIL)を初級段階から導入しています。
学習成果の測定方法
日本語の勉強の成果は、出席率、オンラインでの宿題、中間テスト、そして期末テストで評価されます。これらは、学生の全体的な勉強の進み具合と理解度をはかるために使われます。また、中間テストと期末テストでは、言葉の知識、聞き取り能力、プレゼンの成果を総合して評価します。
プレゼンの評価には、個人とグループの2つの部分があります。個人では、授業の目標の達成度、進行状況の報告、質問や答えを通じての理解度が見られます。グループでは、グループの成果の質と量、発表時の評価、プロジェクトの管理方法が評価されます。
サポート体制
NiXでは、学生のためのいろいろなサポートプログラムを用意しています。メンタリングプログラムで、学生はチューターやメンター、コーチとオンラインでつながり、勉強の内容を補う説明や会話練習、勉強のスキル開発、ほかの学びをサポートします。これで、学生は個別の指導を受けつつ、自信をもって勉強を進められます。
また、1学期に3回、定期的なアンケートを行います。これにより、学生の目標設定の支援、進行のチェック、目標の達成度の確認、フィードバックをして、勉強の質を高めます。
さらに、補講や日本文化ワークショップ、交流会などのプログラムもあり、学生は日本語の勉強だけじゃなく、文化的な理解や仕事のスキルも高められます。学生は個別サポートを受けつつ、補講やいろいろなイベントを通じて成長し、自信をもって日本語を使えるようになります。
生徒の声
ニーさん
(NiX第2期、日本語学習期間:2ヶ月、日本語レベル:N5)
日本語学習を始めて2ヶ月が経ちますが、目に見えて進歩しており、プログラムに大変満足しています。まだ始めたばかりですが、先生から様々なサポートを受け、安心して学んでいます。
ズンさん
(NiX第1期、日本語学習期間:1年、日本語レベル:N3)
1年以上NiXで日本語を学んだ後、コミュニケーションに自信がつきました。NiX Educationの実践的な教育は、IT分野での仕事に使う日本語と日本文化の理解に役立つと感じています。
その他、生徒からの声
- 「反転学習は効果的だと思います。日本人の先生や先輩と話す機会が多く、とても役に立ちます」
- 「家で動画教材を使って予習し、学校では普通宿題とされる演習や意見交換を行うこの新しい勉強法は難しいですが、それを通じて日本語能力を早く向上させています」
- 「クラスの前に行うプレゼンテーション授業が面白いです。これを通じて、自分自身を見つける機会になります」
- 「ミニゲームやイベント、交流会が定期的に行われることで、日本語だけでなく、日本文化や日本人のマナーについても深く理解できるようになりました」
用語の説明
Active Learning
学習者が受動的に情報を受け取るのではなく、自ら考え、参加し、体験することに焦点を当てた学習アプローチ。
Blended Learning
「オンライン学習(LMS)」「オンライン授業(Zoom等)」と「対面式授業」をブレンドする学習方法であり、学習者の学習環境・学習目的にあわせて柔軟にブレンドする。学習者の自律学習を促し、対面授業では能動的な学習へ導く。
TBLT(Task-Based Language Teaching)
学習者が特定の言語タスクを実施することに焦点を当て、その過程で言語スキルを向上させることを目指す。具体的なタスクはコミュニケーションを伴うものであり、学習者が実用的な言語能力を養うことが期待される。
CLIL(Content and Language Integrated Learning)
内容と言語の統合型学習の略であり、言語を習得する過程で特定の学問領域(IT)の知識も同時に獲得する手法。異なる学問領域の内容を通じて言語スキルを向上させることが目的である。
PBL(Problem-based Learning)
問題解決型学習の略であり、学習者が現実の問題に取り組むことを通じて知識やスキルを獲得する学習デザイン。この手法では、学習者が協力して問題を解決するプロセスを経て、自己学習や批判的思考の能力を向上させることが期待される。日本語では、「課題解決型授業」や「問題解決型授業」と訳される。
PBL(Project-based Learning)
学習者が長期間にわたるプロジェクトを通じて知識やスキルを磨く手法。プロジェクトの進行中に学習者はさまざまな課題に直面し、解決策を見つけることで学びを深める。