【開催報告】第6回 NiX視察ツアー
2025年11月、NiX Educationは第6回目となる視察ツアーを開催し、日本企業3社の皆様とともに、ダナンおよびハノイの教育機関・企業・オフショア拠点を訪問しました。今回のツアーは、「小規模・高密度」をコンセプトに、NiXプログラムの授業風景、企業ラボでのインターン実態、日系企業のベトナム進出支援事例、NoBrSE型オフショア開発モデル、建築系インターンなど、多角的な取り組みを現場で直接確認いただける内容となりました。

【視察概要】
ダナン:VKUで授業見学・学生交流・企業ラボ視察
― 日本語で学び、日本語で働く“実践現場”を体感

視察初日は、ダナン市の越韓情報通信技術大学(VKU)を訪問。
参加企業はまず、NiXプログラムの日本語授業を見学し、学生の日本語での自己紹介、企業への質問、ITキャリアに関するディスカッションを直接目にしました。学生たちは、「技術内容を日本語で説明する」という日技融合型授業の特徴を活かし、短期間で身につけた会話力と主体性を発揮。参加企業からは、「日本語での双方向コミュニケーションが予想以上にスムーズ」という驚きの声が聞かれました。
企業ラボ視察:日系3社による“日本語での実務指導”を確認
VKUキャンパス内には、NiXプログラム学生を受け入れる3つの日本企業ラボが稼働しています。
DGフィーリスト(北海道)
日本人エンジニアが常駐し、日本語で設計書作成、コーディング、テスト、技術調査を直接指導。企業担当者からは、「技術・日本語ともに期待以上」「業務姿勢が前向きでこちらが学ばされる」との評価を受けました。
GLD-LAB(鳥取県)
第1期4名はインターン成果が認められ内定済。第2期(4名)は2025年10月から参加し、日本語での設計~実装~報告まで順調に吸収。企業側は、「チームの若返り・多様化にも寄与している」と継続受け入れの意向を示しました。
Exection(東京都)
AWS設計・運用を中心に技術研修を行い、既に学生5名が実案件に参画。日次スタンドアップ、週次レビューを日本語で実施し、「報連相が明確」「指示待ちでなく主体的に相談」
と高評価。企業三者の事例から、“大学 × NiX × 企業ラボ”による即戦力育成エコシステムの実効性が明確に示されました。

ダナン:IT企業訪問
― 日本向け開発の現場で、学生の活躍を確認視察では、日系IT企業 MynaviTechTus を訪問。同社はダナン、フエ、ホーチミンに拠点を持ち、250名規模で日本向けシステム開発を展開しています。
NiXプログラム学生もインターンとして参画しており、
- 職場での報連相
- 実務タスクへの関わり
- チームでのソフトウェア開発フロー
など、実践的な就業力を磨いている様子を確認いただきました。
現地企業視点のリアルな課題・可能性が共有され、「教育と産業の接続を見られた」
と高く評価されました。
NoBrSE × オフショア開発拠点:CodeGym Danangを視察
― “現地拠点不要で始められる開発モデル”を体感_最終日には、2025年からNiXグループとして再始動した CodeGym Danang を訪問。同拠点は、
- ITエンジニア育成ブートキャンプ
- AI / データサイエンス講座
- NoBrSE型オフショア開発
の3軸を担う教育・技術センターとして機能しています。
特に、BrSEを介さず、日本語で直接連携する“NoBrSEオフショア”モデルについて参加企業から強い関心が寄せられました。GLD-LABが同拠点内で進めるプロジェクトも公開され、「将来的な連携のイメージが明確になった」 とのコメントもいただきました。
ハノイ:PDUでの開講式参加・学生交流
― 未来人財の「学びの出発点」を見る二日目は、ハノイのフォンドン私立大学(PDU)を訪問。情報通信技術学部への表敬訪問を行い、続けてG-JITプログラム第3期生の開講式に参加しました。
開講式では、大学より日本語教育の強化」「産学連携の拡張」 について期待が述べられ、NiXからは日本語学習奨学金を授与。学生の学習意欲を後押しする場となりました。学生交流会では、日本でのキャリア構築、インターンの応募条件、日系企業の働き方
について学生から積極的な質問が上がり、 “学ぶ段階から企業と接続される” NiXモデルの価値を強く感じられる訪問となりました。

ツアーの詳細や具体的な取り組み事例は、報告書でご覧いただけます。
NiXでは今後も、日本とベトナムをつなぐ持続可能な人材育成のモデルを拡張し、より多くの企業や教育機関との「共創の場」を創出してまいります。
次回(第7回)視察ツアーは、2026年5月開催予定。詳細は近日公開!
