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Nikkei掲載:NiX Education、デジタル認証バッジ「Credly」を活用し、即戦力IT人材育成を加速

Anh Vu Thi

2025年11月18日、日経BP「キャリアに役立つ資格 by Credly」にて、NiX Education の取り組みが紹介されました。記事では、ベトナムのIT系大学生を日本企業が求める即戦力ITエンジニアへと育成する独自モデルと、学習成果・実務経験を可視化するためのデジタル認証バッジ「Credly」導入が取り上げられています。

IT人材不足が深刻化する中での新たな育成アプローチ

日本国内では、2030年に最大約79万人のIT人材が不足すると予測されている。こうした背景のもと、ベトナム・ハノイ市を拠点とする NiX Education は、日本語教育とIT実践教育を組み合わせた独自の育成モデルを構築し、大学生を対象に、日本企業で即戦力として活躍できる人材の育成に取り組んでいる。

ベトナムの大学は5年制で、学生は2〜5年次にかけてIT・日本語教育を受講し、3年次からは日本企業とのリモートインターンシップを開始する。卒業後は、日本またはベトナムの現地法人での就業を目指す。NiX Education 代表取締役社長の グエン・チョン・ニア さんは、次のように語る。                                      「日本企業では新卒採用後、戦力化までに時間がかかる点が課題です。学生が在学中から実務経験を積むことで、入社後すぐに活躍できる体制を整えています」

現在、約50名の学生が日本人エンジニアと協働し、実案件で経験を積んでいる。

学習成果や実務経験を「定量化」する Credly の採用

NiXは、学生のスキルや成長を客観的なデータとして示すため、デジタル認証バッジ Credly を導入した。従来の新卒採用では、履歴書や数回の面談だけで学生の実力を判断することになるが、Credlyを用いることで、学習履歴・実務経験を定量的に提示できるようになる。

記事では、以下のようなバッジ例が紹介されている。

  • 実案件での開発経験:1000時間
  • プロジェクト参加:5件
  • 日本語によるIT案件ミーティング参加:30回
  • ビジネス日本語会話練習:500時間

学生ごとに複数のバッジが統合されることで、成長プロセスを一目で把握できるポートフォリオとして機能する。学生からも「履歴書に活用できる」「弱点が明確になる」「努力が可視化されるのが嬉しい」といった声が寄せられている。

受け入れ企業や教育機関にも広がる期待

NiXの学生を受け入れている インプル株式会社(札幌市) の担当者は、「バッジを通じて経験値や成長の過程が分かり、配置や育成の判断に役立つ」とコメントし、今後の採用基準として Credly の活用可能性に言及した。

また、NiX に出資する ウィザス(大阪市) も、第三者認証としての信頼性に注目している。同社 上席執行役員の 鈴木貴之 さんは、「面談だけでは測りきれない学生の強みを可視化でき、企業と学生双方にメリットがあります」と語り、Credly の教育・採用分野での活用拡大に期待を示した。

入社後の成長を見据えた評価指標としてのデジタルバッジ

記事の最後では、ニアさんの次の言葉が紹介されている。「経験やスキルを見える化し、入社後の成長まで見据えた仕組みが求められています。Credlyは、資格や履歴書だけでは測れない実務経験や学びを国際基準で証明する仕組みです」デジタルバッジは日本ではまだ発展途上ながら、今後、教育・ビジネス領域での普及が進むことで、採用における「共通言語」となる可能性があると記事は結んでいる。

まとめ

NiXとウィザスが推進する本取り組みは、実践経験・学習成果を可視化し、企業と人材のミスマッチを防ぐ新たな育成モデルとして紹介されている。日経BPの記事では、ベトナムの若者を対象としたこうした取り組みが、日本のIT人材不足解消に向けた一つの解決策となる可能性を示している。

元記事

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